☆☆　お経文　☆☆

　　　　　顕示難行陸路苦(けんじ　なんぎょうろくろく)
　　　　　　　　　　　　　　　陸路の歩み　難(かた)けれど
　　　　　信楽易行水道楽(しんぎょう　いぎょう　しどうらく)
　　　　　　　　　　　　　　　船路の旅の　易(やす)きかな
　　　　　憶念弥陀仏本願(おくねん　みだぶつほんがん)
　　　　　　　　　　　　　　　弥陀の誓いに　帰しぬれば
　　　　　自然即時入必定(じねんそくじ　にゅうひつじょう)
　　　　　　　　　　　　　　　不退のくらい　自然なり
　　　　　唯能常称如来号(ゆいのうじょうしょう　にょらいごう)
　　　　　　　　　　　　　　　ただよく常に　み名となえ
　　　　　応報大悲弘誓恩(おうほうだいひ　ぐぜいおん)
　　　　　　　　　　　　　　　深き恵みに　こたえかし

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　前回に続いて龍樹菩薩の功績を讃えた文です。

　「自力による困難な修行の道（難行道）を成し遂げるのには、今生の命では時間が足りず、尚計り知れない長い時間がかかり、また成功するとは限らない。それは陸路を歩むように苦労が多いものである。

　他力による道（易行道）は、愚鈍な者や愚かな者でもたどり着くことができる。それは譬えるならば、幼児でも、足の弱い人でも、病人でも、船に乗れば誰でも楽しく目的地に行けるようなものだ。」

　このように、易行道といわれる念仏の教えを勧められました。

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　阿弥陀如来の本願を信ずる人は、その時に願力のはたらきによって、さとりの仏に成ることが約束された仲間に成ることができるのです。
　だからこそ、ただ常に南無阿弥陀仏を称え、如来大悲のご恩に報いる暮らしをせねばなりません。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜つづく〜