よねやま
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宗門改めによって検挙された伝助さんは、山田川原の刑場にて打ち首となり、その首は獄門台にさらされました。
伝助さんには秋山和七郎さんという法友がおりました。２人は夜な夜な各集落をまわり、み教えを伝え続けたかけがえのなき友でした。
和七郎さんは、その伝助さんの首がさらしものになっていることを見過ごすことができませんでした。そこで、人目を避けて首を奪い、自宅の敷地内に埋葬しました。
しかし発覚の恐れがあるため、墓石を建てることはできません。そこで、奥歯２本と頭髪少々を抜き取り、右側の観音像下の窪みに隠し、伝助さんの首埋葬場所の証としました。
それは、大変な危険が伴う行為だったことでしょう。でも、そうせずにはおれなかったのです。
その後、和七郎さんの息子弥七郎さんが、伝助さんの歯を隠した観音像隣に地蔵像を迎え、伝助さんを偲ぶことにしました。
真宗禁制が故に、阿弥陀如来ではなく観音像・地蔵像としたのでしょう。禁制時代のご苦労が偲ばれます。
所在地 与内山の首塚聖地
熊本県人吉市瓦屋町1849番地向かい
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