  中部シャン州の地方都市タウンジーから車で約１時間（ガタガタ道なので距離はそんなに離れてないと思われる）の所に、少数民族ポー族のティハムスエ村があります。 数年前までミャンマー(ビルマ)の地方では、少数民族による反政府活動が活発だったそうです。勿論ここもその例外ではありません。穏やかなこの国の人々に壮絶な歴史有り。いつでも何処でも、それぞれの主義やエゴが渦巻く“社会のしがらみ”で生きねばならない人生は、平和に平凡に過ごすこと、どうも難しいようですね。  凄く優しそうな小学校の校長先生 人口800人のこの村は、私が所属する「アーユス仏教国際協力ネットワーク」が協力している団体「地球市民の会かながわ(現地球市民ACTかながわ)」が、小学校を寄付したことが縁となって、今回の訪問となりました。  村の中心はお寺です。そうここは、仏教徒の村。村人は生涯に１度は得度(坊さんになること)します。 村人に「嬉しいことは何か」と質問すると、「得度すること」との答え。「悲しいことは何か」には、「作物の不作」と。純朴で質素な農村生活が垣間見えます。  ウーカンティーチャ住職は46歳。我々アーユスのメンバーで僧籍を持つ３人と共に、合同法要。御本尊の釈迦如来を前に、お互いの経文を読みあげました。  本堂の後ろには、若々しい坊さん達が。この村の若者らです。男性僧侶だけではなく、女性僧侶の姿も。東南アジアの国で男性が生涯に１度は得度する風習の国は珍しくないですが、女性もとなるとかなり珍しいです。まさに仏教国と呼ぶにふさわしい国です。  ピンクの法衣をつけているのが僧尼です 法要後に村人によるご馳走をいただきました。この国の料理は本当においしい。辛くないのです。とにかく味は日本人好みのモノ。またフルーツも美味。何せ産地ですからね。沢山食べるぞー、と勢い込んだのですが。朝と昼の気温差にやられたのか、それとも旅の疲れなのか、お腹が…。残すことは失礼に当たるのです。が、しかし。せっかくなのにすみません、ほとんど食べられませでした。  つづく |
