第５話によせて
テレビや雑誌、ネットでも、占いを見ない日はありません。
星座や血液型、日の善し悪し、字画等々。
ほとんどの方は「自分にとって都合の良いところだけを聞き流し」という付き合い方をしているのではないでしょうか。
しかし、自分の都合に合わないことに出くわすと、「そういえば、占いで言っていたなぁ」と気になることがないでしょうか。
私たちはどこまでも「自分の都合」を追い求めています。
しかし全てが都合通りには行かないものです。
それは、自分の努力不足であったり、またどうしても避けられない命の事実「老・病・死」や「死別」であったり。
それは占いに従えば、避けられるのでしょうか。
仏教は、この「自分の都合」を振り回すことこそが、迷うの姿であると見抜きます。
今回、未法蔵はアミダーマンへと変身する時、法語「自灯明、法灯明」と述べました。
これは、お釈迦さまがこの世を去られる最後の言葉です。「法（真理）に照らされた自らを頼りとして、他を頼りにすることなかれ」という言葉です。自分の都合を頼りにしてしまうと、結局行き詰まってしまうからです。
そしてアミダーマンの必殺技は、アミダフラッシュ！ 法の灯明は自らの迷うの姿を照らし出すのでした。
しかし人間は、自分の都合を求めてしまう生きもの。ガシューのささやきに、またつい…
だからこそ、アミダーマンの戦いは続くのでした。
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