第６話によせて
皆さんは、宝くじ当たったら何しますか？
「大きな家を建てる！」
という声が聞こえてきそうですね。
私たちの夢は、「より多く、より快適に、より豊かに」というものですね。
しかしそれが叶ってみると、案外それが「私の幸せ」という事では無いかもしれません。
文明が発達し、物で叶う夢。
でもそれは、私たちが本当に求めているものなのでしょうか。
物質的にとても豊かになった現代。
でも、得体の知れない事件の数々は、物が豊かになったからと言って、私たちの心がすっかり満たされたと言うことでは無いことを表しているのでしょう。
お経には「有田憂田(うでんうでん) 有宅憂宅(うたくうたく)（略）無田亦憂(むでんやくう) 欲有田(よくうでん) 無宅亦憂(むたくやくう) 欲有宅(よくうたく)」とあります。
田んぼがあれば田を奪われないか、壊されていないか、変わりないかと憂い、同じように住宅あれば家を憂うものです。
しかしでは無ければ良いかというとそうではなく、田がなければ憂いて田んぼがあればなぁと願望し、住宅がなければまた憂えて家ほしいなぁと思い募るものです。
そんな我々の心には、怪獣「どっちやねん」が生まれる余地がありました。
では、私たちが本当に求めていることとは何？
それは私の願いが叶う先にあったのでしょうか。
外的要因が私の幸不幸を決めるのでしょうか。
アミダーマンは問いつづけます。
「それって、家のせいなのかい？」と。
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