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第10話によせて
心を持つ生きもの、人間。
しかし、「心コロコロ」とはよく言ったもので、安定しません。
喜怒哀楽を行ったり来たり。
しかも厄介なことに、「我が心を基準として物事をはかる」くせを持つものも人間でした。
そして、その基準がコロコロ変わっていることに気づかずに、他人を裁きます。これが我々の怒りと苦しみと憎しみの元でした。
「人間みんな裁判官。他人は有罪、自分は無罪」という言葉が響きます。
阿弥陀如来の願いとはたらきは、その私に掛けられています。苦しみの元は、あなた自身にないですかと。
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