第18話によせて
人生で一番良い年齢とはいくつぐらいでしょうか。
「小学生時代」、「２０歳」、「結婚した頃」等々。
人それぞれですね。懐かしあの頃…。
諸行無常(しょぎょうむじょう)。
それは、
「この世に存在する全てのものは、時々刻々と変化し、一瞬たりとも留まることがない」
という仏教が示す根本真理です。
そしてそれは例外無し。あなたも、私も。
それは、
生老病死(しょうろうびょうし＝生まれたものは、老い病み死に行く定め)と、
愛別離苦(あいべつりく＝愛おしい方と別離してゆかねばならない苦しみ)をあわせ持っていると言うことでした。
年を重ねてゆく。
ある程度の年代となると、マイナスに捉える様になりますが、それは如何なものでしょうか。
全ては「かけがえのない私」という歩みですよね。
阿弥陀如来は「全てのものをそのままに救う」と願い、おはたらきくださる仏さまです。
「そのままの救い」とは「このまま、ありのまま」です。
如来の如来の眼差しは、変化してゆく私の全てを認めてくださるのでした。
お釈迦さまは仰いました。
いたずらに過去を振り返ってはならない。
いたずらに未来を待ち望んでもならない。
過去は既に過ぎ去り、未来は未だ来たらず。
ただ、今を行きよ。
浄土真宗の救いとは、「いま・ここの・私をうんと頷くが出来る」こと。
私自身を頂戴してまいりましょう。
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