��林寺の歴史

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◇はじめに ��林寺は、昔から現在地に本堂を構えていた訳ではありません。 浄土真宗は、各派を合わせると日本最多の寺院数を誇りますが、関東は少ないのです。それは徳川幕府の政策によります。 その昔、当宗派名が一向宗と呼ばれていた戦国時代、一向一揆勢の精神的支柱が浄土真宗であったので、徳川幕府に嫌われました。 江戸では、浅草や築地に集約させられ、街道筋にも寺院建立はできなかったのです。よって現在でも関東は、浄土真宗のお寺が非常に少ないのです。 戦後の急激な人口の流動と都市化に対し、当宗は地方から都市へお寺の移転を薦めています。その流れの中で、当寺も松戸へ本堂を建立しました。先代住職は島根県大田市の出身です。 ◇島根高林寺の歴史 　　　石見地方の名山、三瓶。お寺の裏山より望む 　　　　　　　　　　　島根高林寺本堂 寛文年間　＜１６６１〜７３年＞ ◇初　代　願長 大田町（現島根県大田市）「正藏坊」の僧願長が隠居して、山中字堀越の地に草庵を結び、地方門徒の法要を営みつつ、念仏を伝える道場として高林寺を開く。 ◇第２代 教圓 ◇第３代 門空 ◇第４代 梅空 　　上は海側から正面。下は山側から裏面 　　ご覧のように、高い林（山ですが…）の寺なのです 享保９年　＜１７２４年＞ ◇第５代 正空 本山本願寺法如上人より寺号を「高林寺」と名乗ることを許可される。道原へ移転し本堂、庫裡を建立する。 文化７年＜１８１０年＞ ◇第６代 麟縄 御本尊の阿弥陀如来が、本山より正式なものとして認証許可される。 ◇第７代 諦善 ◇第８代 唯信 ◇第９代 諦了 ◇第10代 謙譲 本堂増築、客殿と鐘楼堂建立。 　　　　　　　　参道より要害山を望む 明治４３年　＜１９１０年＞ ◇第11代 静恵 国家神道の流れの中で、神社対高林寺という当寺の存亡に関わる大問題発生。 抵抗むなしく土地を明け渡し、道原の地から富山町山中の現在地へ移転。 静恵、国家神道体制に組み込まれたことを深く嘆く。 ◇第12代 智憧　（松戸高林寺初代住職厚信の父） ◇第13代 俊軌　（厚信の弟） ◇松戸高林寺の歴史 昭和５３年　＜１９７８年＞ ◇初　代 厚信 第１２代智憧の長男厚信、本願寺築地別院・神戸別院に於いて奉職後、松戸市上本郷３７０１番地に高林寺を築き、宗教法人の認可を得る。 　　　　移転前の松戸高林寺本堂（１９８６年） 　　　　　　　　建築中の本堂、庫裡 昭和６２年３月２７日　＜１９８７年＞ 厚信、手狭になったため、寺基を上本郷４４６４番地に移転。本堂・庫裡を建立。「寺基移転 本堂落慶法要」を営む。 昭和６３年１２月８日　＜１９８８年＞ 本願寺前御門主、即如上人が「御巡回」にて当寺にお立ち寄り。御門主により記念植樹がなされる。 　　　　　　　　記念撮影前の１コマ 　　　　　　改修前の本堂（２００３年） 平成２５年５月２６日　＜２０１３年＞ ◇第２代 智之 初代厚信が退任し、智之へ法灯を継承。 「住職継職法要」が営まれる。〔←詳細はこちら〕 記念事業として、本堂屋根瓦の銅瓦化や寺号石碑建立、境内地や駐車場の整備が行われる。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　��林寺目次へ