親鸞聖人が中国の三高僧とたたえられた曇鷲大師・道綽禅師・善導大師は、現在の中国内陸部山西省交城県「玄中寺」に長く居られました。

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　北京から西南約300�`に太原(たいげん)という中核都市があります。北京からは飛行機で約１時間です。
　太原から車で約１時間で玄中寺に着きます。しかしこの日は霧のため、高速道路が通行止めになり、一般道で倍ほどかかりたどり着きました。
　工業地帯の外れ、幹線道路を右折し、山道を行きます。平野から一気に険しい山岳地帯になりました。

　

　

　

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　参道の山道を登ると、玄中寺はひっそりと佇んでいました。

　

　

　
　
　石壁に向かい合って、下界とは隔絶された世界です。

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　本堂です。現在のほぼ全ての建物は、文化大革命後に再建されたものです。かの文革は、この山中の古刹にも及んだのです。

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　三祖堂には、曇鸞大師・道綽禅師・善導大師の御影が掲げてありました。

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　道綽禅師は曇鸞大師の碑文を見て、浄土教に帰依したと伝えられています。その碑文は、文革や数々の法難によって今はありません。これは現在建っている碑文です。おそらく曇鸞大師の「往生論註」の御文が掲げられていたのでしょう。

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　これは明代の鼓楼です。唯一残った古い建物です。三祖の息吹が微かに感じられました。

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2007.2.副住職）