阿弥陀如来を本地仏として仰ぐ弥彦山麓にて、親鸞聖人は７日間滞在されました。
逗留先は弥彦神社の門前町にある庄屋、林部四郎左衛門宅でした。
聖人は林部夫婦に阿弥陀如来の救いを伝え、仏道に導きました。
聖人は、水不足の為に老母が遠方の川へ水を汲みに行く事を知りました。
そこで敷地内の竹林を杖で突くと、こんこんと清水が湧き出でたと言うことです。
現在でも、清水は枯れることなく湧き出でていました。
聖人清水案内板には、聖人がこの地で詠まれたと伝わる和歌が記されていました。
願わくは 都の空に
黒染の袖吹き返せ 椎の下風
京の都への思い。
それは恩師法然聖人への篤い思いであり、そして「黒染の袖 吹き返せ」とは、念仏弾圧の惨禍が無くなって欲しいという切ない思いなのでしょう。
門前町に点在する巨木を前に、聖人のお気持ちを噛みしめました。
所在地 聖人清水
新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2945
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