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甲斐国と聖人２ ～真木 名号堂～
聖徳太子と萬福寺との深い繋がり。
聖徳太子を「和国の教主＝日本のお釈迦さま」と敬慕されて
いた親鸞聖人が甲斐国を訪れる理由は、説明が付きます。
また、聖人が鎌倉一切経校合の時、北関東の門弟とは違う
新たな人々との出会いがあり、甲斐国へとお念仏のみ教えが
広まっていきました。
交通の要所大月の町から、甲州街道を甲府方面に約５キロ。
国道２０号線の真木交差点に、下の立派な石碑が建ってい
ます。
「親鸞聖人旧跡太布名号」。
石碑に従って山道を真木温泉へ方面へと進むと、右手に福正寺。
さらに道なりに約１．５キロ程進むと、左手に名号堂があります。
真言密教寺院であった福正寺は、当時の住職が聖人と出会い、
浄土真宗の寺院となりました。
聖人は白布に「南無阿弥陀仏」とお名号を書かれました。
これが「太布（たふ）の名号」であり、年１回奉懸して法要が
勤まっています。
福正寺本堂が火災になった折、炎の中から太布の名号は北へと
飛び去りました。
名号が落ちた場所は、夜になると光を放ち辺りの野原を照らしたと
いうことから、その地は「間明野（まみょうの）」と呼ばれるようになり
ました。
やがてその場所には名号堂が建立され、現在も隣家のご門徒の
手によって大切に護持されています。
また毎年３月２８日には、近隣寺院と共に聖人のみ教えを慕い、
法要が営まれています。
所在地 名号堂 山梨県大月市真木間明野
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