六角堂へ百日間の参籠を決意した範宴（比叡山時代の親鸞聖人の名）。
しかし、夜な夜な山を下りる範宴の行動を、他の僧侶達は怪しみ始めました。
そこで範宴は、木像を彫り上げ身代わりを勤めさせることにしました。
そば喰い伝説の様子 比叡山展示絵より
ある晩、天台座主によって僧侶達は「そば」の振る舞いを受けました。
しかし範宴し六角堂参籠中なので、もちろん不在です。
すると範宴の身代わりに座に着いた木像は、見事にそばを食べ終わったということです。
現在木像は、比叡山の大乗院と東山区法住寺に安置されています。
法住寺は後白河法皇が創建された天台宗寺院です。
この木像は、1834(天保5)年山を下り東山渋谷に移され、更に明治の初めに法住寺に安置されるようになりました。
撮影禁止なのが残念でしたが、お厨子に安置された木像は座像であり、お身丈50㎝程でした。四角いお顔をされています。
聖人の決意が窺い知れる伝説です。
所在地 法住寺
京都市東山区三十三間堂廻り655
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