関東への旅を進める親鸞聖人。
途中千曲川沿いの地、現在の飯山市へ立ち寄りました。
７年に渡る越後での生活。
きっとこの地にも門弟がおられたのでしょう。
水運業の人々と繋がりがあった聖人。
また千曲川は信濃川の上流、繋がった川であるので、鳥屋野(とやの)草庵時代に出会った門弟だったのかも知れません。
この地に暫く逗留された聖人は、ここでも阿弥陀如来のみ教えを人々へとお伝えしたのでした。
お堂の下には、聖人説法の石があります。
聖人の子孫、本願寺第８代蓮如上人は、親鸞聖人の御旧跡を巡拝された折この地に立ち寄り、１本の榎を植えました。
するとその榎は良く育ち大木となったので、「榎の御坊」と呼ばれるようになりました。
江戸時代から大正末期まで毎年4月25日には報恩講が勤まり、多くの門徒が参詣し門前市を成すほど賑わっていました。
しかし残念ながら、火災により景観は一変してしまったと言うことです。
美しい風景の中、その御坊はひっそりと佇んでいました。
所在地 榎の御坊
長野県飯山市旭214-1
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