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流罪の道中で 〜湖東三山 西明寺〜
本堂「瑠璃殿」
琵琶湖の南東、比叡山と琵琶湖を挟んで向かい合う所に、
天台宗の古刹「西明寺」があります。
桧皮葺きの本堂「瑠璃殿」同じく「三重塔」は、鎌倉時代建立の国宝です。
「三重塔」は、生憎修復中でした(T_T)
寺伝によると、流罪となった親鸞聖人は越後へ向かう途中に、
西明寺へ立ち寄られたと言うことです。
当時西明寺には、聖人比叡山時代に勉学修業を共にした
兄弟分がおられました。
比叡山からの下山と、専修念仏との出遇い。恩師法然聖人と過ごした日々。
肉食妻帯。念仏弾圧と還俗、流罪。
今では歩む道は違いますが、修行僧として共に過ごした旧友との
再会は、話の花が咲いた一時だったことでしょう。
当時の島流しは、現在の警察による護送とは意味合いが違うので、
流罪の際に西明寺に立ち寄られたことは充分に考えられます。
そうすると、その後は彦根辺りから舟で琵琶湖を北へ渡られたのでしょうか。
大変興味深い伝承です。
現在、西明寺には、室町時代作の聖人像が伝わっています。
越後へ向かう聖人像は、襟巻きを巻き、手は衣の中へ入れています。
所在地 西明寺 滋賀県犬上郡甲良町大字池寺２６
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