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立教開宗の地 〜稲田 西念寺〜
小島の草庵から東へ約40キロ、笠間稲荷からほど近い稲田の地。
親鸞聖人は、当地の領主であった稲田九郎頼重招きに応じて、ここに草庵を
結びました。頼重も頼重房教養としてお弟子となり、聖人を支え続けました。
聖人はこの地に約20年滞在され、関東地方各地や東北地方にまで足を運ばれ、
南無阿弥陀仏のみ教えを人々に伝えたのでした。
また聖人はこの地で、「顕浄土真実教行証文類（教行信証）」の著述を
始められました。
それは、恩師法然聖人の解き示された南無阿弥陀仏のみ教えの謂われを、
伝統宗派が拠り所とする様々な経典の御文を元に体系化したものです。
それは、法然聖人批判を強めていた明恵上人の摧邪輪に対する解答とも
いわれています。
教行信証には日々よみあげる「正信偈」も示される根本聖典です。
この地は浄土真宗において立教開宗の聖地となっています。
親鸞聖人のご遺骨の一部を納めた御頂骨堂
聖人お手植えと伝わるイチョウ
聖人が京の都へお帰りになる際、しばらく振り返られた「見返り橋」も、
境内からほど近い田んぼの中にあります。
所在地 稲田御坊 西念寺 茨城県笠間市稲田４６９
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