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念仏禁制の期間は約300年間。しかし実際に厳しい弾圧があったのは、幕末の明治政府樹立直前でした。
そして明治維新後の鹿児島では、宗派にかかわらず寺院や仏像等を破壊する仏教弾圧、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の嵐が吹き荒れました。
◇1597(慶長2)年2月22日
島津氏第17代当主島津義弘、再度の朝鮮出兵に際し
て、真宗禁止令を発布する。
◇1624(寛永元)年11月13日
薩摩藩初代藩主島津家久、キリスト教と共に真宗禁止
の法度を定める。
◇1634(寛永11)年
日向山之口で郷土５人、真宗信者の科で持高没収の
上、移百姓に処される。初の真宗信者の処分となる。
◇1649(慶安2)年
宮原真宅、磔殺(はりつけ)される。真宗信者初の極刑。
◇1768(明和5)年10月
真宗信者が自首すれば、その科を免ずることを布達
する。
家老樺山左京、５人組で真宗信者を相互監視するよう
に布達。
◇1776(安永5)年正月
真宗取り締まりの為に訴人(密告)制度をとり、密告者
は褒賞する旨を布達する。
◇1835-43(天保6-14)年
かくれ念仏信徒大量検挙。
獄に投じられた者数百名、押収したご本尊2000幅、
門徒14万人摘発。
かくれ念仏の推計門徒数19万人なので、その検挙
者数に驚きます。
◇1869(明治2)年3月
藩主の葬儀を神式とする。「大教宣布」神道国教化。
◇同年11月
薩摩藩、藩内1060ヵ寺の廃寺を断行する。いわゆる
廃仏毀釈。
元々真宗寺院は無かったので対象とはならなかった、
他宗派寺院が標的となり、島津藩の菩提寺までを
廃寺とする程徹底した。
◇1876(明治9)年9月5日
鹿児島参事の田畑常秋、信教の自由令を布告する。
◇同年9月26日
本山は本願寺僧侶６名を鹿児島に派遣。
◇同年10月12日
鹿児島開教慶讃法要厳修。
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