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税金？払ってますよー
2005.７.７掲載
副住職 菅原智之
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浄土真宗本願寺派。これは当寺の所属する宗派の正式名称です。俗称は「お西」。ちなみに「お東」の正式名称は、真宗大谷派です。
◇日本の宗教法人はナント１８万も！
宗派に所属しているからといって、本山「本願寺」は、我々一般寺院の生活の保障をしてくれないんです。
日本の行政上、お寺を含めての宗教法人は、文部科学省の管轄です。そして、宗教法人の登録は、各寺院毎に登録するのです。
ですから同じ宗派とはいえ、それぞれが独立した法人なのです。法人はそれぞれが独立採算制ですから、例え破産するお寺があったとしても、本山には何の責任もなく、また独立した法人なので手出しできないのです…。
日本には１８万！もの宗教法人が存在しています。もうお分かりのように、それは宗派や宗教の数ということではありません。日本にはお寺や神社・教会が沢山ありますからねー。
◇僧侶も税金払いますよ
よく「坊さんは税金払わなくて良いから羨ましい」と言われます。そんなことないんですよ〜。「ちゃんと払･っ･て･い･ま･す･か･ら！」。
日本の行政上は、私は当宗教法人に所属する１従業員。法人は確かに免税です。
しかし従業員は、お寺から給料を貰い（これは税務署からの指導なのです。よってお布施を着服などということは出来ませんです。そんなことしたら、帳簿調べられます、ハイ。）、そこから各種税金や国民健康保険・国民年金が引かれます（トホホ…。国民年金、本当に大丈夫なのだろうか？）。
納税は国民の義務ですから“坊主丸儲け”ということはないんですよ。これが実体。
◇ ◇ ◇
宗派は“教え”で繋がっている組織です。お寺が宗派に所属するということは、教えの流れを受け継いでいくということ。それはお釈迦様の時代から姿形を変えて２５００年も続いています。生きることの苦しみがある限り。
合掌
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