踏切待ちで大渋滞


　 仏跡を一巡し終えた我々一行は、長らく苦楽を共にしたバスを降り、夜行列車でタージマハールのあるアグラへと向かいました。





　 ラクノー駅21:50発の「ＶＡＩＳＨＡＬＩ．ＥＸＰＲＥＳＳ」は、時間にルーズなこの国にしては珍しく、定刻にやってきました。何しろ定時にやってきた列車は１日遅れだったという笑えない話がまかり通る国です。本当にこの列車は我々の乗る予定の列車なのだろうかと、少し疑ってしまいました。

　 停車時間が長く、発車までまだ時間があるので、荷物を積み込んでから夜の駅を探検してみました。



　　　　　　　　　　本当は撮影禁止らしいんです


　 駅は夜だというのに人また人。まるで新宿駅の様な賑わいです。ホームの屋台ではサモサが美味しそうに湯気を上げています。食べたい！でもお腹が…。我慢がまん。

　 ３等座席車は東京のラッシュ以上の混みようです。何しろドアから人がはみ出し、車内の荷物棚の上にまで人が乗っていました。まるでテレビで見た終戦直後の買い出し列車みたいです。凄すぎる！この方達はこのまま夜を過ごすのでしょうか？驚きです。





　 それに比べて我々２等寝台車は、入り口をライフル銃を持った兵隊がガードし、物々しい雰囲気です。聞けばインドの女優が乗っているとのこと。本物の銃を近くで見るというのは、やはり恐ろしいものですね。相手の気分一つで、私の命などどうとでもなるのですから。
　 トイレは懐かしいボットン式で、穴から線路がよく見えます。乙なものです。



　　　　　　　　　　　　日本の寝台と似ています


　 珍しいことに列車は定時に発車し、ゆっくりとひた走り、翌朝５時過ぎこれまた定刻にアグラ駅へ到着しました。





　 早朝だというのに駅前は人人人…。いったいこの人達はいつ寝ているのでしょうか？ただただインドのパワーに圧倒されました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく